外壁塗装の手抜き工事とは？悪徳業者に気をつけて！

2025.04.29

香川県高松市を中心に地域密着〝プロタイムズ高松国道11号店〟です！

皆さんこんにちは！外壁塗装を行うにあたって業者選びは最も重要です。以前業者選びについての記事を投稿しましたが、今回は悪徳業者が行う手抜き工事について事例や対策も含め、詳しくご説明していきます。

□外壁塗装の手抜き工事について

外壁塗装の手抜き工事は、外観の仕上がりや建物の寿命に大きな影響を与える深刻な問題です。実際悪徳業者に依頼をしてしまい、手抜き工事をされてしまったことで余計な修繕費が発生したケースも少なからずあるのが事実です。そこで実際起こったケースと、どんなことに気をつければ手抜き工事を防げるのかを考えてみましょう！

□手抜き工事の代表例

まずは、代表的な手抜き工事の例についてご説明していきます。

〇高圧洗浄をしないor不十分

塗装前に古い塗膜や汚れ、カビなどを落とす「高圧洗浄」を省略・簡略化すると、塗料の密着性が悪くなり、早期に剥がれやひび割れが発生します。

〇下塗りを省略or不十分

下塗りは塗料の密着を助ける重要な工程。これを飛ばすと、上塗りがすぐに剥がれる原因になります。

〇塗料の薄塗り（規定より薄く塗る）

メーカー指定の塗布量や乾燥時間を守らず、材料費や時間を節約するために塗膜を薄くすると、保護機能が発揮されません。

〇必要な3回塗りを2回以下で済ませる

通常、外壁塗装は「下塗り → 中塗り → 上塗り」の3回塗りが基本です。これを省略すると耐久性に大きく影響します。

〇養生（マスキング）が雑

窓枠やドアなどの部分にしっかりと養生をせず、塗料が飛散して美観を損ねたり、必要ないところまで塗られてしまう。

〇不適切な塗料の使用

グレードの低い塗料を使ったり、契約と違う塗料を使用する「すり替え」も手抜き工事の一種です。

□手抜き工事による影響

・数年で塗装が剥がれる

・雨漏りやひび割れが発生

・建物内部に水が浸入して構造劣化

・カビやコケが早期に再発生

・本来10年持つはずの塗装が3～5年で再工事が必要になる

□手抜き工事を見抜くポイント

〇【事前編】契約・見積もりの段階でのチェック

見抜きポイント	詳細・チェック方法
極端に安すぎる見積もり	同じ塗料・面積で他社より安すぎる場合、塗料グレードを落とす、塗り回数を減らす可能性が高いです。
塗装回数や塗料名が書かれていない	見積書や契約書に「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが明記されていないと要注意。「塗料名・メーカー名」も記載必須です。
保証内容が曖昧	「何年保証するか」「どの範囲が対象か」「施工不良時の対応」などが曖昧な業者は避けましょう。

〇【工事中編】実際の施工でのチェック

見抜きポイント	詳細・確認方法
高圧洗浄が短時間	通常1日かけてしっかり行います。1～2時間で終わっていたら不十分な可能性大。
下塗り後の乾燥時間が短すぎる	下塗り→中塗りの間には4～8時間以上の乾燥時間が必要（天候による）。即日で塗り重ねていたらNG。
塗装中の臭い・音が少ない	塗装中は特有のシンナー臭やローラー音があります。異様に静かだったら作業していない可能性も。
作業期間が短すぎる	通常、30坪前後の戸建てで10日〜2週間かかります。4〜5日で終わったら手抜きの可能性あり。
職人の数が少なすぎる	作業規模に対して職人が1人しかいない、日によって来ない日があるなどはスケジュール遅延や手抜きにつながります。

〇【工事後編】完成後の確認

見抜きポイント	詳細・見方
塗りムラ・気泡・はがれ	表面に色ムラ、塗り忘れ、塗膜のひび割れ、泡のようなものがあれば不良施工。
雨樋や窓枠に塗料の飛び散り	養生が甘い証拠。丁寧な業者なら塗料がつかないようしっかりカバーします。
塗料の艶が均一でない	ムラがある＝乾燥不足や塗り不足のサインです。特に日当たり面と日陰の差に注目。
塗料の缶が見当たらない	使った塗料の空き缶を見せてもらうことで、契約と違う塗料を使われたかをチェックできます。

□手抜き工事をされないための対策

〇信頼できる業者選びが最重要！

手抜き工事の9割は「安かろう悪かろう」な業者によって起きます。
以下のような業者選びが、最大の防御策です。

良い業者の特徴

チェックポイント	内容
地域密着型・施工実績が豊富	地元で長くやっている＝評判が悪ければすぐバレるため、手抜きリスクが低いです。
口コミ・紹介がある	実際の施工主の声（Googleレビュー、施工事例）を必ず確認。
塗装技能士などの資格者がいる	国家資格（1級塗装技能士など）を持つ職人がいると安心感あり。
保証制度が明確	「施工保証5〜10年」「書面で保証書発行」など。口約束だけの保証はNG。
しつこい営業をしない	不安をあおったり、即決を迫る業者は避けるべきです。冷静な提案をする業者を選びましょう。

〇見積もり・契約書をしっかりチェック

チェックすべき契約内容

項目	内容
塗料のメーカー名・商品名	例：「日本ペイント・パーフェクトトップ」など、具体的に記載されているか。
塗布回数（下塗り・中塗り・上塗り）	「3回塗り」と明記されているか。2回塗りなどは注意。
塗布量（m²当たりの量）	塗料メーカーの基準に沿った塗布量が示されているか。
施工面積が適正か	実際の面積より多すぎる or 少なすぎると異常。複数社見積もりで比較が◎
工期の明記	通常10日〜2週間。極端に短い工期は要注意。
保証内容と期間	「何年保証」「どういう不具合が対象」かを明記。書面で残すこと。

〇工事中のチェック方法

現場での確認・対策

方法	ポイント
工程ごとの立ち会い or 写真記録を依頼	「洗浄」「下塗り」「中塗り」「上塗り」それぞれの写真をお願いする。
使った塗料の空き缶確認	塗装後に「契約と同じ塗料を使ったか」空き缶を確認・撮影する。
乾燥時間の確認	各塗りの間にちゃんと時間を取っているか（最低4～8時間程度が目安）。
養生が丁寧か	窓・玄関・植木などにしっかりビニール養生されているか確認。