日本瓦について詳しく解説していきます!
2025.03.21
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こんにちは!
日本瓦(和瓦)は伝統的な屋根材で、美しさと耐久性に優れているのが特徴です。釉薬瓦や無釉瓦(いぶし瓦など)がありますが、一般的に耐候性が高く、塗装が不要とされています。ですが、長年の風雨や紫外線による劣化、色あせ、汚れが気になる場合は塗装を検討することもあります。ただし、すべての日本瓦が塗装に適しているわけではないため、塗装するメリット・デメリットや正しい施工方法を理解することが大切です。そこで今回は、日本側らの種類と特徴について詳しく解説していきます。
目次
□日本瓦の種類と塗装の必要性
〇釉薬瓦(ゆうやくがわら)
・特徴:
1.美しい仕上がり: 釉薬が瓦の表面に施されることで、光沢が増し、色合いも豊かになります。例えば、黒、緑、赤、青などの色が釉薬によって表現されます。
2.耐久性の向上: 釉薬を使うことで、瓦は雨水や風の影響を受けにくくなり、長期間の使用に耐えやすくなります。釉薬の層が瓦の表面を保護する役割を果たします。
3.装飾性: 釉薬瓦は、特に伝統的な建築物や寺院、神社などで装飾的な用途として多く使用されます。デザインが豊かで、瓦の形状や色彩が建物の美しさを引き立てます。
・耐久性: 非常に高く、30〜50年メンテナンス不要とも言われる。
・塗装: 基本的に塗装は不要。ただし、色あせや表面のツヤ引けが気になる場合は塗装を検討。
・歴史と文化的背景:釉薬瓦は古代から存在しており、特に中国や日本で発展しました。日本の瓦文化では、特に平安時代から鎌倉時代にかけて、寺院や神社などで釉薬瓦が多く使われるようになり、その後、江戸時代などでも一般的に利用されました。日本では、釉薬瓦は特に装飾的な役割を持ち、屋根の一部としてだけでなく、建物の美しさを表現する重要な役割を果たしました。
・釉薬瓦の製造方法:釉薬瓦の製造方法は、通常、まず粘土で瓦の形を作り、それを焼きます。次に、その焼き上がった瓦に釉薬を塗布し、再度高温で焼成します。釉薬の種類や焼成温度によって、最終的な色や質感が異なります。釉薬を塗ることで、瓦の表面は滑らかになり、色合いや光沢が生まれます。
・現代の釉薬瓦:現代でも、釉薬瓦は伝統的な建築物に限らず、現代の建築にも使用されることがあります。特に、和風建築や伝統的なスタイルを取り入れた現代建築で見かけることが多いです。また、釉薬瓦は風水的な意味合いで使われることもあり、色や形に特別な意味を込めることもあります。
〇無釉瓦(いぶし瓦)
・特徴: 釉薬を使わず、燻して独特の銀色に仕上げる伝統的な瓦。
1.色合いと外観
・いぶし瓦は、焼成の過程で酸化鉄や焼成温度によって独特の黒色や灰色に仕上がります。この色は、釉薬を使用せず、瓦そのものの性質と焼成の方法によって自然に発生するものです。
・窯の中で焼かれる際に煙やガスが瓦の表面に付着し、黒っぽくなるため、「いぶし」と呼ばれています。そのため、表面には光沢はなく、マットで落ち着いた風合いが特徴です。
2.耐久性
・いぶし瓦は、釉薬を使用していないため、色が変わることはありますが、その分、自然な風合いが長期間保たれます。特に、風雨や日光にさらされることで、色が深みを増し、味わいのある風合いを見せることが多いです。
・釉薬を使わないため、傷がついても目立ちにくいという特性もあります。また、非常に耐久性に優れており、長年にわたって使用することができます。
3.自然な質感と伝統的な美
・いぶし瓦は、釉薬を使わないため、素朴で自然な質感を持っています。そのため、和風建築や伝統的な建物、特に神社や寺院の屋根材としてよく使われます。伝統的な美意識が反映された瓦であり、シンプルでありながら深い美しさを持っています。
・時間が経つにつれて色合いが深まるため、古びた風合いが大切にされる建築物にぴったりです。
4.風合いと経年変化
・いぶし瓦の大きな魅力は、経年変化によって美しさが増していくことです。最初は黒っぽい色味が強調されますが、時間とともに屋外の環境により、色が変わり、風合いが増します。この経年変化を楽しむことができるため、古民家や伝統的な建築物において特に好まれます。
・耐久性: 高いが、長年の雨や汚れで変色することがある。
・塗装: 基本的に塗装NG。塗装によっていぶし瓦特有の風合いが失われる。
・歴史的な背景:いぶし瓦は、古くから日本で使用されており、特に平安時代から鎌倉時代にかけて多くの寺院や神社などで使用されました。いぶし瓦の独特の色合いや風合いは、日本の伝統的な建築文化と深く結びついています。また、いぶし瓦は、漆黒の色が金属のように見えることから、豪華さや神聖さを演出するために選ばれることが多かったです。
・いぶし瓦の製造方法:いぶし瓦は、釉薬を使わずに焼成しますが、焼成方法には特徴があります。まず、粘土で瓦を成形し、焼成時に特別な処理を行います。いぶし瓦は、焼成時に窯の中で煙やガスが瓦の表面に触れ、その結果、黒っぽい色合いが現れます。これを「いぶし焼き」と呼びます。この過程によって、他の瓦と異なる独特の色味と風合いを得ることができます。
・現代でのいぶし瓦の使用:現代においても、いぶし瓦は和風建築の屋根材として非常に人気があります。日本の古民家や伝統的な建物に見られるほか、最近では和モダンな住宅にも使用され、独特の落ち着いた雰囲気を与えるために選ばれています。また、いぶし瓦は屋根の表面に塗装を施す必要がないため、維持管理が比較的簡単であることも、現代の建築でも選ばれる理由の一つです。
・いぶし瓦とその他の瓦との違い:いぶし瓦は、釉薬を使った瓦(釉薬瓦)とは異なり、自然な焼成によって仕上げられます。そのため、釉薬瓦のような光沢や色合いのバリエーションは少ないですが、いぶし瓦独自の質感と落ち着きのある風合いが魅力となっています。また、釉薬瓦に比べて色が変化しやすいため、時間の経過と共にその美しさが際立つ点も異なります。
〇素焼き瓦(赤瓦)
・特徴: 焼き締めただけのシンプルな瓦。吸水性が高い。
1.色合いと外観
・素焼き瓦は、焼成後に赤みがかった色合いが特徴です。この赤色は、使用する粘土の成分や焼成時の温度、窯の環境によって異なりますが、一般的に暖かみのある赤やオレンジ色が強調されます。
・釉薬を使用しないため、表面は光沢がなく、マットで素朴な質感を持っています。自然な風合いが、特に和風建築や伝統的な建物に適しています。
2.耐久性
・素焼き瓦は、釉薬瓦やいぶし瓦に比べると表面が比較的素朴であり、耐久性はやや劣るとされています。特に、湿気や風雨の影響を受けやすいため、定期的なメンテナンスが必要となることがあります。
・ただし、適切な環境下で使うことで、非常に長持ちします。特に乾燥した地域や温暖な地域では、問題なく使用されることが多いです。
3.自然な風合い
・素焼き瓦の大きな魅力は、自然な風合いを持ち、シンプルながらも温かみのある美しさです。特に、赤瓦は時間と共に色合いが変化し、経年変化を楽しむことができます。初めは鮮やかな赤色ですが、年月が経つと少し色がくすみ、風合いが増していきます。
・この自然な変化が、特に古民家や伝統的な建築物にとって魅力的であり、味わい深い屋根を作り上げます。
・耐久性: 防水性が低く、劣化しやすい。
・塗装: 塗装することで防水性を強化できる。
・赤瓦(素焼き瓦)の歴史的背景:赤瓦は、日本において古くから使用されてきました。特に沖縄では、赤瓦が最も伝統的な屋根材として長い歴史を持っています。沖縄の伝統的な建築では、赤瓦を使った屋根が特徴的で、赤瓦の色合いが温暖な気候にぴったり合っています。
また、赤瓦は本土の南九州地方でも使用され、特に江戸時代やそれ以前の時代には、庶民の住宅や農家などでよく見られました。近年では、赤瓦の使用は観光地の伝統的な建築様式としても注目されています。
製造方法:
・素焼き瓦は、まず粘土を成形し、焼成します。焼成時には、釉薬を施すことなく、高温で焼かれます。この過程で、粘土に含まれる鉄分やその他の成分が赤色を引き出します。
・焼成温度や窯の種類によって、瓦の色合いが異なるため、少しずつ個体差が生まれることがあります。
・現代における赤瓦(素焼き瓦)の使用:現代でも、赤瓦は和風建築や伝統的なスタイルの建物で広く使用されています。特に、和風モダンな住宅や店舗、カフェなどで使われることが増えてきました。また、沖縄や南九州の地域では依然として非常に人気があり、観光施設や民宿などでも使われることがあります。
さらに、赤瓦はその経年変化による風合いが美しく、時間とともに深みを増していくため、現代の建築においても「味わい」を求める人々に好まれています。
・赤瓦と他の瓦との違い:赤瓦は、釉薬瓦やいぶし瓦と比較すると、最もシンプルで素朴な外観を持っています。釉薬瓦は光沢があり色のバリエーションが豊かで、いぶし瓦は黒色で深みのある色合いを持っていますが、赤瓦はその名の通り赤みを帯びた暖かい色が特徴です。耐久性に関しては、釉薬瓦やいぶし瓦に比べてやや劣る面もありますが、その素朴で自然な美しさが大きな魅力となっています。
□日本瓦を塗装するメリット・デメリット
メリット:
・美観の向上: 色あせや汚れを隠し、新しい見た目を取り戻せる。
・防水性の強化: 塗料のコーティングで雨水の浸透を防ぐ。
・劣化防止: 紫外線や酸性雨から瓦を保護し、寿命を延ばす。
デメリット:
・塗装が剥がれるリスク: 釉薬瓦やいぶし瓦は塗料の密着性が低く、剥がれやすい。
・風合いが損なわれる: いぶし瓦の独特な質感やツヤが失われる可能性。
・費用対効果が低い: 耐久性の高い日本瓦はそもそも塗装の必要が少ない。
□塗装が適しているケース
・素焼き瓦や古い瓦で吸水性が高くなっている場合。
・色あせが激しく、美観を回復したいとき。
・瓦の表面が荒れて、汚れやコケの付着がひどいとき。
□塗装に使う塗料の選び方
① シリコン塗料(おすすめ)
・耐候性、耐久性、防水性に優れ、コストも手頃。
・耐用年数: 10〜15年。
② フッ素塗料(高耐久)
・紫外線や雨風に強く、メンテナンス頻度を減らせる。
・耐用年数: 15〜20年。
③ 断熱塗料・遮熱塗料
・屋根の温度上昇を抑え、室内の温度調整に貢献。
・夏場の冷房効率が向上。
□日本瓦塗装の施工手順
① 高圧洗浄(下地処理)
・表面のホコリ、苔、カビ、古い塗膜をしっかり除去。
・乾燥時間: 洗浄後は1〜2日完全に乾燥させる。
② 下塗り(シーラー・プライマー)
・日本瓦専用の下塗り材を使用し、塗料の密着性を向上。
・釉薬瓦には特に密着性を高めるプライマーが必須。
③ 中塗り(仕上げ塗装1回目)
・シリコン塗料やフッ素塗料を均一に塗る。
・ムラにならないようにローラーやスプレーで施工。
④ 上塗り(仕上げ塗装2回目)
・中塗りが完全に乾いた後、2度塗りすることで塗膜の厚みを確保。
・耐久性、光沢、色味を長持ちさせる。
□塗装後のメンテナンス
・年1〜2回の定期点検を実施。
・塗膜の剥がれ、色あせ、ひび割れを早期発見。
・苔やカビを早めに除去し、長持ちさせる。
□日本瓦の塗装をするべきか?
塗装しなくてよい場合:
・釉薬瓦(ツヤのある瓦)でひび割れや欠けがない。
・いぶし瓦は基本的に塗装しない方が無難。
塗装を検討する場合:
・素焼き瓦や吸水性の高い瓦。
・色あせや汚れが目立ち、美観を回復したいとき。
・防水性を向上させたいとき。
ここで、当社で取り扱っている新いぶしコートについて詳しくご説明していきます!
□新いぶしコートとは
新いぶしコートは、オリエンタル塗料工業株式会社が開発した日本瓦(いぶし瓦)や陶器瓦の塗り替え専用塗料です。この製品は、瓦の持つ独特の風合いを再現しつつ、耐候性や防藻・防カビ性に優れています。
〇主な特徴:
・高耐候性: 特殊アクリルシリコン樹脂を採用しており、長期間にわたり色あせを防ぎ、美観を維持します。
・優れた密着力: 下塗りが不要で、直接瓦に塗布できるため、施工の手間を省きます。
・防藻・防カビ性: 塗膜が汚れを定着しにくくし、カビや藻の発生を抑制します。
〇製品仕様:
・種類: 強溶剤
・タイプ: 2液型(主剤と硬化剤を混合)
・グレード: 特殊アクリルシリコン樹脂
・耐候年数: 7~12年
・荷姿: 4.8kgセットおよび18kgセット
・調色: 不可
〇使用方法:
・下地処理: 高圧洗浄でホコリ、苔、カビ、古い塗膜をしっかり除去し、十分に乾燥させます。
・塗料の混合: 主剤と硬化剤を5:1の割合で混合し、よく撹拌します。
・希釈: 専用シンナーで適切に希釈します。刷毛・ローラーの場合は0~20%、エアレス・エアスプレーの場合は10~30%が目安です。
・塗布: 刷毛、ローラー、エアレス、エアスプレーなどで2回塗りします。塗り重ねる間隔は1~2時間程度が推奨されます。
〇注意点:
・適用対象: 日本瓦(いぶし瓦)や陶器瓦(釉薬瓦・素焼き瓦)への塗装が可能です。
・施工条件: 下地の状態や天候条件を確認し、適切な環境で施工してください。
新いぶしコートは、瓦の持つ伝統的な美しさを保ちながら、耐久性や防汚性を高める優れた塗料です。適切な施工により、瓦屋根の美観と機能性を長期間維持することが期待できます。
□まとめ
日本瓦は耐久性が高く、基本的には塗装不要な素材ですが、素焼き瓦や劣化が目立つ瓦には塗装を検討する価値があります。ただし、瓦の種類によっては塗料の密着性が低く、剥がれるリスクもあるため、専門業者による点検と判断が重要です。美観や防水性の向上を目的とする場合は、専用の塗料と正しい施工手順を守ることが長持ちのポイントです。
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